今日12月10日は全国的に皆既月食(地球の陰に月が隠れる現象)が観測できます。皆既月食の始まりから終わりまでの全過程を見ることができます。全国的に月食中の地平高度(月が昇る角度)が高く、最高の条件で見られるようです。
さて、一眼レフカメラで月を撮る際に難しく考えられがちですが、とあるカメラ設定を施すだけで月のクレーターがくっきりと写すことができます。
カメラが写真を写す際に、被写体の明るさをカメラが自動で計測しているのですが、一般的な測光モードの設定として
評価測光(キャノン機)・マルチパターン測光(ニコン機)・多分割測光(ソニー機)・分割測光(ペンタックス機)に設定している場合には、ファインダーに写っている全体の明るさの平均を計算してシャッタースピードをカメラが決めています。その場合に月を撮ると「背景の空」が暗いためカメラが全体的に明るく撮ろうとするので、月が
電球みたいにただ明るい球に写ってしまいます。
そんな時のポイントは
スポット測光です。このスポット測光はフォーカスポイントが合掌したところだけの明るさを測り、シャッター速度などを決める測光モードの事です。
↑NIKON D300s SIGMA APO 70-200mmF2.8 DG OS+SIGMA APO TELE CONVERTER 2x+Kenko TELEPLUS SHQ 1.5x
絞り優先 絞り:F11(実値) ISO:1000 露出補正:-0.3 ホワイトバランス:晴天 スポット測光 三脚 この写真のようにスポット測光を活用して、背景の暗さに惑わされることなく露出(シャッター速度)が決まれば月のクレーターまではっきり写ります。あとは露出補正でイメージした月の明るさを調整すれば完璧です!
ちなみに月は、けっこう明るいのでISO感度800・絞りF9で1/80秒〜1/100秒のシャッターが切れると思います。ただし、キレイな写真を撮りたいのであれば三脚の使用をオススメします。
※
コンデジで撮る場合はメニューの中に露出補正(ろしゅつほせい)という項目があるので、これをマイナスしていき月がキレイなったところで固定すればOKです。
あとは、過去に撮った月の写真とトリミングの活用法をご覧いただければ皆既月食を楽しめると思いますのでご活用ください!
月の写真 トリミングについて <18:15追記です!>
〜国立天文台HPより抜粋〜
まん丸い月が、突然欠け始め、やがて赤黒く輝く。そして再び月は丸い姿に戻っていく。一夜のうちにこのような変化が見られる、とても不思議な現象が「皆既月食」です。
皆既月食は、地球の影の中に月がすっぽりと入ることで起こる現象です。12月10日の夜には、日本全国で、この皆既月食を始まりから終わりまで見ることができます。このように条件よく観察できる皆既月食は2000年7月16日以来のことです。
皆既月食中の月は、一般に真っ黒にはならず、多くはよく「赤銅色」と表現される赤黒い色で観察されます。しかしこの色は、皆既月食ごとに変化することが知られています。
もし、月を見た目のままの色合いを出すならホワイトバランスを「太陽光・晴天」にするのがベターです。
<東京都内、皆既月食予想時刻>
20:30頃⇒半影食の始め
21:40頃⇒部分食の始め
23:00頃⇒皆既食の始め
23:30頃⇒食の最大
23:55頃⇒皆既食の終り
25:15頃⇒部分食の終り
26:30頃⇒半影食の終り
以上、国立天文台HPより抜粋
「続き」のページでタイムリーな写真とカメラ設定を紹介します
試し撮り&撮影設定レビューをしておきます!
東京都品川区 12/10(土)19:00頃
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光焦点距離200mm(35mm換算300mm)、チョット小さいですね…。
ちなみにISO感度200でシャッタースピードは1/200秒でした。

50%トリミング
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光焦点距離300mm(35mm換算450mm)
この大きさならOKかな?不満なら60%トリミングしましょう。

50%トリミング
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光焦点距離500mm(35mm換算750mm)
文句なしの大きさ!欲を出してトリミングするかな…

50%トリミング
※街灯などがある場合はレンズフードを使うとフレアやゴーストの防止、また色合いがおかしくなるのを防げます。ただし風が強い時はレンズフードが風にあおられてブレの原因になることもありますのでご注意を!
三脚とレリーズコードが無い方はレンズの下に雑誌などをひいて、レンズを空に向ければOK!
あとはセルフタイマーでシャッターを切ればブレを防げます。
本番に向けて今から練習しておきましょう!
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光20:30…まだ変化なし
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光20:45…まだ変化なし
部分食始まる!
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光21:38…皆既月食が始まりました!
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光21:45…目に見えて進んでいます
皆既月食始まる
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:3200 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光22:58…皆既月食始まりました
もう月が真上に来てるので三脚のセッティングに時間がかかりました(汗)
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:3200 露出補正:+1.0 WB:太陽光 三脚 スポット測光
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:1000 露出補正:±0 WB:太陽光 三脚 スポット測光
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:1000 露出補正:-0.3 WB:太陽光 三脚 スポット測光幻想的ですね…
先ほど「食の最大」を迎え、皆既月食もピークを過ぎました。
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:11 ISO:1000 露出補正:+0.7 WB:太陽光 三脚 スポット測光
↑SIGMA 170-500mmF5-6.3 絞り優先 F:6.7 ISO:1000 露出補正:+1.3 WB:太陽光 三脚 スポット測光一時は雲が出てきて諦めかけましたが、持ちこたえてくれました!
このあとは「食」が終わりに向かっていくのですが、部分食などが再度訪れますので撮り逃がした方はトライしてみて下さい!
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
- 2011/12/10(土) 13:31:30|
- テクニック編
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